はじめまして。園芸家の深町貴子です。
生活に利用できる園芸が好きです。
植物は食べられるだけでなく、空気をきれいにしたり、香りでリラックスしたり…
植物を育てることで心が優しくなったり、素敵な人に出会えたりします。
それは、園芸を通じて生活が豊かになるということ。
毎月、かしこい植物や虫の話と、楽しい生活園芸に関するブログを更新していきますので、
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
9月に入りましたね。残暑はいつまで続くのでしょうか?
今年の夏は記録的な暑さに加え、突然襲ってくる猛烈な雨の被害もあり、
まるで熱帯雨林気候のようでしたね。
それでも必ず秋がきて、やがて寒い冬がやってくるのが日本という国。
秋の気配はもうすぐそこまできています。
夏の間、暑さでピタッと生長が止まっていたかのように見えた植物も、
新芽が吹いたり、花芽ができたりと、元気を取り戻してきていませんか?
我が家でも、春から育てていたナスが夏の間に葉を落としましたが、
8月の終わりから新芽や花芽ができてきました。
これが甘くておいしい秋茄子になるのですよね。
実は、暑いときに植物は夏休みをとっていただけなんです。
では夏休みの終わりを植物はどこで知るのでしょうか?
それは温度と、日照時間です。
もう少し正確にいうと、夜の温度と夜の長さですね。
暑い夏の夜、私たちは汗をかき、寝苦しい毎日でしたよね。
植物も、夜間に体温上昇しないように蒸散のためにエネルギーを使っていました。
夜間の温度が下がれば、
私たちはぐっすりと眠れるようになり、体力が回復します。
植物もまた、エネルギーに余裕ができ、
新芽や花芽、果実に栄養を送ることができるようになるのです。
気温の温度差(日較差)が、美しい花を咲かせ、甘い果実を作るのです。
自分たちの体力が回復したところで…
そろそろ園芸したくなりませんか?
秋冬野菜の種まきや苗の植え付けは、今ですよ!
あっ….今でしょ!って言うべきなのかしら?(笑)
昼間はまだ暑いし、仕事もあるし…
次の休日でいいや〜とか、もう少し涼しくなってから〜
な〜んて言っていると、秋を通り越してすぐ冬になってしまいます。
9月の今に種まきや植え付けを行う野菜は、年内収穫することができます。
これを逃すと収穫前に寒さで大きくならず、ダメになることがあります。
種まきや苗の植え付けには、適期が必ずあるのです。
今月から初めて野菜を育てるなら….
コカブやラディッシュ、ダイコンなどの根菜類と
コマツナやホウレンソウなどの葉菜類の種まきが、生長が早くておすすめです。
1列にすじ状にタネを蒔き、間引きしながら大きく育てましょう。
中間地から暖地にかけては、秋ジャガイモの種イモが店頭に並びます。
皮の色も赤や白、黄色、ピンク...味も皆違うので、好きなものを選びましょう。
庭に畑を作るなら、しっかり耕してから植え付けましょう。
プランターなら深型のものを用意します。
培養土袋の底に、排水用の穴を数か所開けてから袋の上部を切り、
直接種イモを植え付ける方法でもOKです。これは袋栽培といいます。
可愛くしたいのなら、ショッピングバックに土を入れての栽培もGOODよ!
レタスやブロッコリー、ハクサイ、ニンニクの苗は、
9月後半の方が店頭に多く並びます。
今年は暑さのせいで、出荷時期が遅れている傾向にあります。
まずは近所のホームセンターや園芸店に行って、状況をチェックしましょう!
めずらしい品種を探すなら、ネット通販もおすすめですよ。
野菜苗の植え付けについては、次回詳しくお話ししますね。
それではまた次回もお楽しみに〜。