神奈川県川崎市生まれ。 東京農業大学短期大学部卒業 園芸家 有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役 グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー 東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)
現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。 http://www.taka-greenfields.com/site/
こんにちは深町貴子です。 毎日暑いですね〜。 屋外作業が多いと、水ばかり飲んでいるので すっかり水太りとなっております。 (ただいまダイエット中…) とはいえ、水を飲んでいないと熱中症が怖いですからね。 皆さんも毎日水分はしっかりとり、 園芸作業は早朝か、夕方にしましょうね。 昼間は危険です。 さて今は、春から育てた野菜の収穫に忙しい毎日です。 ひたすら収穫して食べる!というのは嬉しいことですが、 食べてしまえば、当然なくなってしまい、 だんだんベランダが寂しくなってきました。 そろそろ何か野菜を育てなくては! お盆を過ぎたら、秋冬野菜の準備ですよ。 何をつくろうかなあ〜 どれが美味しいかなあ〜 トマトをかじりながら、カタログをめくるのが楽しいです。 皆さんにも何か新しい栽培に挑戦してほしいな。 初めての植物を育てるとき、 きっと栽培の仕方というのを勉強する方が多いと思います。 「○○の育て方」と調べると、 いろいろ覚えていくことがたくさんあって大変そう…と思ってる? そんなことはありません。 育て方に決まりはないのよ。 だから自由に育てればよいのだ。 教科書通りにやったって、 教科書通りの環境は存在しないし、 品種や土が異なれば、育ち方だって違うしね。 例えば、ピーマン! トマトやナスと同じ、ナス科の果菜です。 ピーマンはわーっと花が咲くと、しばらく新しい花が咲かなくなります。 なぜかというと、果実がなって、栄養も体力も奪われてしまうため、 新しい花を咲かせなくなるのです。 ピーマンには多く花を咲かせる時期とそうでない時期があり、 およそ1か月ごと周期的に起こります。 これを「着果周期」というのですが、 教科書にはこの周期を短くするために、果実の若どりを心掛け、 こまめに収穫することで、株の負担を減らし、 できるだけ断続的に収穫が維持できるようにすると書かれています。 これが基本。 私もさまざまな園芸書に同じようなコメントを書いています。 でも正直言えば、 私としては、少しずつ収穫すると….あまり可愛くない..。 ??? だって写真映えしないでしょ。 たわわに実ったピーマンの鉢植えの写真方が 画になるし、インパクトがありますよね。 これをすると、株にとってはとっても大変です。 大量の果実を維持するのは疲れますからね。 大きな負担になるのです。 もしかしたら枯れてしまうかもしれません。 その代わり、肥料を切らさず、水もしっかりやって、 果実に色がつくまで待ちました。 なったけど、葉は黄色くなり、お疲れモード。 子沢山な母ちゃんみたいでしょ。 1鉢から一度に65個を収穫できました。 果実を全部収穫したら、鉢土の表面に割りばしで穴を開け、 強制的に空気を鉢の中に送ります。 1週間ほど水を切らしめに育ててから、肥料をたっぷりと与えます。 すると… 葉っぱはまだ黄色いものの、 つぼみがたくさんついてきました。 いずれ葉はもっと綺麗な緑色になります。 果実を外して、やっと重たい荷物を下ろした感じなのでしょうか。 やや無謀ともいえる栽培の仕方ですが、 収量としてはかなり多くなるのですよ。 ベランダで育てている野菜たちも、 いつも私と一緒に挑戦中です。 次はどんな方法で育ててみようかな。
深町貴子
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