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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「コタツに入って何つくろうかな…」

2014.01.01 Wed

こんにちは。深町貴子です。


あけましておめでとうございます。

2014年になりました!

今年はどんな年にしようかな…。

素敵な未来は、自分で最初に夢を抱くことから始まります。

新しいことに挑戦するのも良いし

何かに再チャレンジするのも良いですね。


優秀な園芸家は、

コタツの中で今年の計画をほとんど立ててしまうといいます。

あ….我が家にはコタツがなかった…涙


でも、まあ…

暖かい室内でココアでも飲みながら、

これからのことをゆっくり考えるよい時期なのです。


園芸家にとって、唯一のんびりできるのが1月ではないかな。

年末に手に入れた各種苗メーカーの種子カタログを広げ、

作りたい品種を選ぶのは、とても楽しい時間です。

きっと園芸生活を上手く持続する方法って、この時期…

未来の姿を楽しく想像することで、できるのではないでしょうか。

甘くておいしいトマトがすずなりに実っている姿を想像し、

次々にできるキュウリをその場でガブリとかじる姿…



毎日新鮮な自家製サラダを食べ続ける….

メロンやスイカを1個食べてみたい….とか….

見たこともないような野菜を育てて自慢する…

ほら…なんだかワクワクしてきました。



でも、なんでもかんでも好きなだけ育てられるほど、

時間も、場所もありません。

これだけは外せない!というイチオシの植物を選び、

種まきから収穫終了までの期間を調べます。

その期間中のスペースと栽培に関わる時間を確保しなければなりません。

大切なことは無理をしないということ。

自分ができる範囲で、少しずつ範囲を拡大していきましょう。


さて、1月は計画だけか〜なんだつまらん!と思われましたか?

大丈夫ですよ。

1月でもできることはあるんです。

外で作業するのはさすがに寒いですよね。

でも、部屋の中はぬくぬく…

じゃあ…お部屋の中で栄養があるものを育ててしまいましょう。


冬休みの間に皆さんご馳走をいっぱい食べたことと思います。

そして、いっぱいお料理を作りませんでしたか?

中でも煮豆を作られた方も多いと思います。

その食用豆って….考えてみれば、元はタネなんですよね。


小豆、黒豆、ダイズ、エンドウ…

余った食用豆って最後まで使えていますか?

一度封を開けた食用豆は、そんなに保存ができません。

そこで、すべてモヤシや発芽豆で食べてしまいます。



モヤシを作る要領で、

色とりどりの食用豆を良く洗ってから、

清潔な容器に豆を入れ、

1日ひたひたの水につけて、暗所におきます。

翌日、溜まっている水を捨て、再度豆を良く洗ってから、

また元の暗所(18〜20℃が理想)に置くと…

黒豆




翌日には芽(根)が出てきます。




黒豆だってこんなに…

2〜3日で収穫です。


これらの豆は分類上、種子ではなく食用なので

大きくなるまで育てるのは不向きです。

カイワレのように双葉が出るまでなら、育てることもできますが、

モヤシの場合は豆がついているので、生では食べられません。

必ず加熱して食べてください。

カイワレにしても、サッと湯通しするのが衛生上おすすめです。

発芽すると、栄養価もパワーアップしますので、

数日間の育てる楽しみと合わせれば、

冬の園芸生活としても、十分面白いですよね。


もちろんモヤシやカイワレ用の種子は園芸店やインターネットで売っています。

ぜひ、この寒い時期に育てやすい芽だし野菜で、

園芸生活をスタートしてみませんか?


さあ!今年も一緒に園芸生活を楽しみましょう!


ではまた次の機会に…


ありがとうございました。


深町貴子