華道家元池坊
池坊は、日本最大最古のいけばな流派。およそ1400年前、聖徳太子が建立したと伝えら れる六角堂の池のほとりに住まいする僧侶が、朝夕に仏前へ花を献じていました。室町 時代末その花の精神性が高められ、華道へと昇華。人々の心を捉えました。以降、今日 まで池坊の花は師から弟子へ、そしてそのまた弟子へと伝えられ、いけばなの根源、華 道の家元として、活躍しています。
自由花いけばなレッスンNo.29
作者:清水 新一 今回、花器として用いたのは、ふたをかぶせるタイプの陶製の香炉。 落ち着いたデザインを生かして、和の雰囲気の作品をいけました。 小ぶりの器は玄関などの小さなスペースにぴったりで、一つならシンプルな構成となり、今回のように二つ並べると、 ボリュームある作品とすることができます。さらに三つ四つと増やしても面白いかもしれません。 床の間やリビングなど、場所に応じて下に敷くプレートはかえるとよいでしょう。
花器・花材
椿 かんのん竹 オブリザツム かすみ草 キーウィづる
How to
カットしたペットボトルにオアシスを仕込んで花留に。いける際には、煙が出る穴も活用します。
Finish
和の雰囲気を持つ器なので、同じく和の花材である、紅白の椿とかんのん竹を主役にしました。 両者のはっきりとした色・形をより際立たせるために、オブリザツムやかすみ草の小花を背景に添えます。 また、キーウィづるの緩やかな曲線で大きな輪を作ることで、全体をまとめています。 まだ寒さが残る中、黄色や白の明るい色合いの小花やリズミカルな曲線が、春を予感させます。
PAGE TOP ↑