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華道家元池坊

池坊は、日本最大最古のいけばな流派。およそ1400年前、聖徳太子が建立したと伝えら
れる六角堂の池のほとりに住まいする僧侶が、朝夕に仏前へ花を献じていました。室町
時代末その花の精神性が高められ、華道へと昇華。人々の心を捉えました。以降、今日
まで池坊の花は師から弟子へ、そしてそのまた弟子へと伝えられ、いけばなの根源、華
道の家元として、活躍しています。





自由花いけばなレッスンNo.31


作者:村上 謙治

    
    
小鳥が縁にちょこんと乗っている、木製のかわいらしい小物入れを花器としました。
三つのトレイは自由な形に開くことができるので、さまざまな配置を楽しむことができます。
作品は、新年度を迎え、心躍る気持ちを白やピンク、緑などの明るい色合いの花材を用いて表現しました。
また、溢れ出るような春のエネルギーをイメージし、アンスリウム、雪柳、寒すげと性状・質感の違う花材を伸びやかに配しています。


花器・花材

アンスリウム 雪柳 菜の花 寒すげ





How to

ペットボトルのふたと底の部分を利用し、オアシスを詰めて花留としました。
ぬれると困る器、また花器口の広い器でも挿し口を小さくまとめたい場合に有効です。





Finish

自由花の基本形態の一つである「よこのはな」を意識した作品です。線的な要素を持つ花材を横に広く用いることで、
奔放に見せながらもゆったりとしたイメージを与えます。菜の花や雪柳は春ののどかさを感じさせます。
なお、「たてのはな」は、元気、伸びやか、エネルギッシュ、「ななめのはな」は、
リズミカル、躍動感などのイメージを与える表現に適しています。
作品テーマや制作意図を明確にして花材や形を考えましょう。



写真、文章は日本華道社より提供






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