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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「植え替えの季節…」

2014.03.15 Sat

こんにちは。深町貴子です。

気温の変動が激しい3月です。

急に冷え込んで雪が降ったかと思えば、

翌日には汗ばむような陽気になる….

身体がなかなかついていけないですね。

皆さんは体調管理、大丈夫ですか?

春!春ですね。


我が家のバルコニーでも、

昨年種まきしたソラマメに花が咲き始めました。

雪で茎が折れたり、曲がってしまったりしたため

歪な形になってしまいましたが、

それでもたくさんの花を咲かせています。

実がなるのが楽しみです。


どんなに長く寒い冬があったとしても、

いつか必ず春はやってくる。

だから、どんな困難な事があったとしても。

私たちは耐え、乗り越えられる。

動物も植物も….頑張れるのだと思う。

花が咲き、虫を呼び、鳥を呼ぶ….

外の世界は、少しずつ賑やかになっていますよ。

さあ、お散歩に出かけましょう。

お庭を散策しましょう。


私からすると….

外が騒がしくなってきたな….と思いますね。

バルコニーに置かれた大小さまざまな鉢から、

春になれば、いろいろな音が聞こえてくるんですよ。

主に虫たちの声なんですけどね。


土の下で、何やらうごめいている…

キャ〜!!

って、何?


別に恐ろしいものじゃありません。

植物の新芽が出たり、根が伸びたり….

そんなのいつもじゃない?

いいえ、

気温が高くなると、成長するスピードが違いますから。

それに、そろそろ土の中からアリ達が出てきますよ。


草や、木々たちも

ざわめいているはず。

出来ればアリがいつ出てくるか、庭をよく観察しておきましょう。


気温が上がり始めるこの季節は、

植物が冬芽から新芽に替わる時です。

宿根草や落葉樹は地上部がとても小さくなっているはず。

動かすなら今がラストチャンス!

植え替えて鉢を一回り大きくすれば、さらに大株に育つでしょう。

根を切って同じ鉢に植えかえれば、

新しい根が伸びて、植物はリフレッシュできるでしょう。

株分けして、それぞれ別の場所に植えつければ、

庭はもっと賑やかになるでしょう。

落葉系の植物の植え替えや移植は真冬を避けた

秋から春(新芽が吹く前)までにやっておくといいのです。

でも冬のさなかに作業するのは、ちょっとしんどいですよね。

桜が咲く少し前に、この作業をしておくと、

自分も植物も、体への影響が少なくて済みますよ。


ただし、多年草など常緑系の植物はアリが地上に出てくるまで待ちます。

つまり、確実に暖かくなるまで待たなければなりません。

目安は八重桜。

八重桜が咲けば遅霜の心配がない…という指標に使われます。

植え替えをするときには、たとえば根を1/3ほど落としたら。

地上も同じ1/3切り戻しをして

地下と地上のバランスをとるようにしましょう。


本来は植物によって微妙に植え替え時期は違います。

けれど、常緑or落葉か、宿根草or多年草か

その分け方なら覚えやすいですよね。


季節によってすべきことが違う…

私たちの体の中でも、同じことが起きています。

寒さに耐えようとついた脂肪は、

春の行動力で燃焼しましょう!

ん?

何言ってる私?

いや〜…冬の間に太っちゃって….

動かないし、でも食べるし….

せっかく暖かくなってきたのだから、

運動して痩せなきゃ。

みんなも実は〜なんてことないのかな?


芸活動でも十分ですよ。

無理せず、軽い運動で、

気分も晴れやかになるし、

お庭は綺麗になるし…

植え替え作業は、お庭のレイアウトも変わって

また楽しいですよ。


新しい花を買ってきて植えるのもいい、

新しくタネを蒔くのもいい

でも毎年咲く花、年々大きくなる植物….

今まで共に過ごした植物たちを

植え替えによって元気にしてあげましょう。


深町貴子