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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「夏野菜の植え付け…」

2014.05.01 Thu

                    

こんにちは。深町貴子です。


おお!ただいまゴールデンウィーク真っ只中ですね。

みんなどこに行くのかなあ〜

私も遊びに行きたいな…


さて、GWで遠くにお出かけも良いのですが、

どこも混んでるって!

近くの園芸店にお出かけしてはいかがでしょう。

だって、今が1年で1番苗が揃っているから….

とくに野菜苗が充実しています。

年々品揃えも増えてきました。


トマト、ナス、キュウリ、ピーマン…と書かれたものだけではなくて、

それぞれ特徴ある品種がずらり揃っています。

最近では野菜苗にラベルがついていることが多く、

色や形の違い、特性など、

一つ一つ読んでいると、目移りしてしまって、

どれを選んでいいのかわからなくなります。


一番品揃えが多いのが、やっぱりトマト!

大玉、中玉、ミニ、マイクロミニの大きさの違い。

赤、黄、オレンジ、黒、紫、ピンクなどカラーバリエーションもすごい!

さらに面白いのは、支柱がいらないトマトが増えてきました。

ほとんどのトマトは草丈が高くなるので、支柱をたてるのですが、

草丈が低くてもたくさん実がつき、支柱は必要ないのです。

20cm程度から、枝垂れるような枝ぶりに実がつきます。

コンパクトでもいっぱい収穫できるのは嬉しいですね。

しかも、美味しければ言うことナシ!


また通常、主枝だけを伸ばし、

側枝を取り除く作業をするのですが…

最近では中玉とミニトマトに限り、

放任栽培(ソバージュ栽培)と言って、ほったらかし栽培が流行っています。

労力をかけなくても、今までより収量があがります。

もともとトマトは分枝するのが当たり前で、

野生種などは、茎がこんがらがった状態で育っています。

多くの葉が出れば、それだけ糖をつくる量も増えるし、

根は地上と比例するので、根張りがよくなり、肥料吸収もよくなり、

丈夫に育つと言われています。

ただ収穫するのは、枝が入り組んでいて収穫し辛いですけれどね。


私もかつてソバージュ栽培をベランダでやったことがありますが、

草姿は巨大になり、たくさんの実がつきました。

放任と言っても、全体に光が当たるように工夫したり、

水分や肥料のコントロールが必要で、

それなりに技術は必要と思います。

でも、新しい栽培方法…ちょっと挑戦してみてはいかがでしょう。


もちろん、GWが野菜の植付けにちょうどいい…というのは、

中間から温暖地にかけてのみ言えること。

冷涼地は今、桜が見頃かな?

野菜苗の植付けや種蒔きは

八重桜が基準!

自分の地域の桜が咲くまでに土を耕し、

八重桜が咲くまで野菜苗の植え付けをしよう。


今年はお天気も良いらしい…

野菜に限らず、鉢花や花苗もたくさん園芸店に並んでいます。

土いじりをして、心も身体もリフレッシュしよう。


深町貴子