こんにちは。深町貴子です。
衣替えの季節となりましたが、ここでまた暑さがぶり返してきました。
日中は汗ばむほどですね。
しかし、ベッドに入れば朝には毛布に包まって、丸くなって寝ている自分がいます。
朝晩の気温が下がってきたということか…と自分の姿で実感します。
先日八ヶ岳付近でお仕事だったのですが、この赤い実!見てみて!
これはヤマボウシの実です。ヤマボウシと言えば、ハナミズキよりもやや大きな花を咲かせ、
丈夫で自然樹形も作りやすいことから、お庭のシンボルツリーとして植える方が増えてきました。
こんなにたくさん実ができるなら、ジャムもできるし、良いですよね。
でも、これは八ヶ岳山麓ならではでしょう。気温の寒暖差が、こうして多くの実を付けさせているのです。甘そうですね。
素敵な花もたくさん見てきました。
ダリアの花色もこんなに鮮やかです。
秋から冬を経験するする果実や野菜は、寒さとともに甘みが増したり、色の発色がよくなったりします。
とくにアブラナ科の葉物野菜は甘さが出てきますね。気温が低くなると蒸散が抑えられるために、
糖があまり(蓄えられ)味がよくなるのです。
また、糖が多いということは凍結しにくくなるので、自己防衛的な理由もあるのです。
私たちがコートを羽織るように、植物も寒さに対応しているのですね。これからの収穫が楽しみです。
さて、我が家の白菜も寒さで甘くなってくれるかしら?
んん?ん?
何だか急に形が変わってきましたよ。
それは結球が始まるサインですね。
結球???
結球とは葉茎野菜の中心部分の葉が巻きこむ形でかたく締まって球になること。
キャベツやハクサイ、玉レタスなどがそうですね。
初めて結球野菜を育てた方が、いつまで経っても結球しないのですが…という質問を受けることがあります。
途中までは順調だったのに…
そうですね。一番大切なのはタネを蒔く時期です。種まきの適期は限られています。
種まきの時期が遅れると、大きくなる前に寒さに遭遇してしまい、結球できずに花が咲いてしまうことがあります。
上手に結球させるためには、種まきの適期を知り、守ることです。
早くに蒔きすぎると、暑さで葉や根が傷んでしまいますし、遅蒔きにすると結球しません。
結球のメカニズムは、生育の初めの葉が放射状に広がり、その大きな葉で光合成を行います。
そこでたくさん糖をつくり、それを元にして成長していくのです。
寒くなる前に20枚以上の葉を確保し、低温にあたると、今度は葉が縦に伸び始めます。
それが上記写真のように中心の葉が立ち上がります。
ここで追肥の1回目!
追肥をしたら、いっきに葉が大きく縦に伸び、ふんわりと葉がかさなりはじめました
よしよし!今年は立派なハクサイが取れそうだぞ!
しかも防虫ネットを張っているので、虫食いがないの。綺麗だわ〜
いや待てよ。
よく見ると、あちらこちらに穴が!
あらら〜こんにちは。
バッタ君です。
顔はかわいいのだけれどね。
いつの間にかネットの中で豊かな暮らしをなさっていたようです。
もちろん出て行ってもらいました。
これからの時期、虫が少なくなっている….と油断していると、
とんでもないことになります。
防虫ネットも手入れをする間だけ外したりしますが、そのタイミングでこっそりと入られてしまう。
葉に穴が空いていたら、犯人を見つけるまでは、捜索してくださいね。
さて、真夏のカラフルな菜園から比べると、秋冬の菜園は華やかな色はありませんし、収穫もひと段落。
植物の成長も穏やかになり、涼しいから水もいらないかなあ〜なんて、ちょっと手入れをサボってしまっていませんか?
そんな時に病害虫に狙われるので、手入れが無くても、毎日声をかけてあげましょう。
我が家のベランダ菜園では、成長の遅いタマネギがやっと5〜6枚の葉になりました。追肥はここで与えます。
まさに今!与えることで、球がグッと肥大します。
涼しいからこそ、菜園の植物をじっくり眺める良い機会です。
お天気の良い日に、お外でちょっとティータイム…そんな園芸生活を楽しんでみましょう。
深町貴子