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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「我が家のミニ温室で…」

2014.11.26 Wed

こんにちは。深町貴子です。
コートが必要な季節となりましたね。
皆様、お元気ですか?

日本各地の高い山々もうっすらと白く雪化粧をし始めましたね。
ここ神奈川もだいぶ寒くなってきましたが、霜は降りていません。
今年は急激に寒くなった日が早かったものの、紅葉前線の南下は遅く、紅葉も今が本番と言った状況です。
連休はお天気も良く、お出かけ日和でしたね。

そんな気候の中、半月前のブログで紹介した、人工授粉のカボチャは見事果実となりました。
よくまあ、この温度の中で成功したなあ….としみじみ感心。
成功したのはたった1個。その後の雌花は皆、咲く前に落ちてしまいました。
果実はゆっくりですが、大きくなってきています。
あ〜霜が降りるのが先か、カボチャの収穫が先か…?
加温機までは持っていないので、ドキドキです。霜に当たれば生育は難しいかと思います。
何とか年内に収穫したいです。写真撮影に使う野菜たちは、適期に育てていない事が多いので、
いつも植物たちに申し訳なく思いながら育てています。



カボチャはビニールハウスの中で守られているので、葉も果実も綺麗ですが、
戸外の野菜たちはこれから大きな動物に狙われやすくなります。
やっと気温が低くなり、害虫の心配が減ってきたのに、厄介な動物と戦わなければなりません。
さて、大きくて厄介な動物とは?




葉が大きく欠けています。食べられているというか、ちぎられているというか…

これは鳥の仕業。

秋が終わり、木々が落葉し始めるころには、木の実もすっかりなくなっています。
つまり鳥たちの餌が少なくなっているのです。
野菜の葉はとても好まれるようで、毎日ベランダに通われ、気がついた時には野菜が芯だけ?
なんてこともよくある話です。
鳥に狙われやすいのはとくにアブラナ科野菜で、この時期の美味しさをよく知っているのでしょうか。
悔しい限りです。

さて、そんなドキドキの我が家と違って、街では優雅なクリスマスソングが流れております。
子供たちはプレゼントで何をお願いしようかと、悩んでいることでしょう。
この時期、私も園芸講座でリースやクリスマスツリーを作ったりしています。
暖かい室内でゆっくりとおしゃべりをしながら、楽しい時間を過ごすことができます。
リースはね、常緑の葉で継ぎ目のない円をつくることで、永遠に続く幸福を意味します。
生のリースを作るなら、ちょうど1か月前の今頃から作り始めると、クリスマスまで長く楽しめます。
リースはクリスマスのものというわけではないので、クリスマスが終わっても、
お飾りを少しシンプルなものにすれば、1年中飾っておくことができますよ。



これは細いワイヤーにシナモンやアニスシード(八角)、松かさなどを結びながら、 クリスマスガーラントをつくっています。
松ぼっくりやどんぐりなど、今の季節ならお散歩しながら見つけることもあると思います。
木の実は一度水に付けて汚れや虫を取り除いて綺麗にし、しっかりと乾燥させてから使いましょう。
松ぼっくりなどの針葉樹系の木の実は、水に付けるとキュッと傘を閉じる様子がかわいいですよね。
乾燥させれば、傘はまた開きます。この動きはなぜあるかと言えば、中にあるタネを守っているからです。
雨の日は濡れないように守り、よく晴れた日に風に乗せて飛ばしたいからです。
親の愛情を感じますね。
実はこの松かさの開閉運動を利用して、水やりのタイミングを調べることができます。
鉢土の上に置いておくと、土が湿っている時は傘が閉じ、乾燥してくると開きます。
乾き具合を確かめることができるのです。ぜひやってみてね。

さて、そろそろ11月も終わり…。
エンドウの種まきも露地栽培なら、そろそろ限界。
タネを蒔かなきゃ…と思いつつ、忙しさを理由にどんどん遅れていってしまう。
あ〜も〜!!って、そんなことありますよね。机の上にずっとエンドウの種袋が置いてあるの。
明日こそは、種まきできるように頑張ろうっと。

ダイコンもそろそろ限界です。12月でも種まきはできますが、
その場合は畑の土の上に不織布でベタがけし、ビニールトンネルが必要になります。
しっかりと防寒対策をすれば、ちゃんと育てることができます。
ただし、春ダイコンのタネでなければだめですよ。
プランターで育てる場合には支柱を立てて、上から透明のゴミ袋をかければ、 ビニールトンネルの代わりになります。
詳しい方法はNHK趣味の園芸「やさいの時間」の12月号に書いてあるから、チェックしてみてください。
もちろん、放送もみてね。
短いブログでしたけれど、今回はこのへんで…チャオ!






深町貴子