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華道家元池坊

池坊は、日本最大最古のいけばな流派。およそ1400年前、聖徳太子が建立したと伝えら
れる六角堂の池のほとりに住まいする僧侶が、朝夕に仏前へ花を献じていました。室町
時代末その花の精神性が高められ、華道へと昇華。人々の心を捉えました。以降、今日
まで池坊の花は師から弟子へ、そしてそのまた弟子へと伝えられ、いけばなの根源、華
道の家元として、活躍しています。





自由花いけばなレッスンNo.4


作者:濱田 茂

ななかまど てっせん おみなえし スチールグラス
    
今回のように小さな作品では、一輪の花、一枚の葉
同じ円形の花器を二つ用いて晩秋の景色を
いけ表しました。

花器の挿し口が前後に二つあるだけでも
作品に奥行きを出すことができますが、
さらに今回は花器の並べ方に変化を付けるため、
手前の花器を正面に向け、奥の花器は斜めに置きました。
こうすることで花をいける空間に広がりが生まれます。

花器の内側にもななかまどの枝を部分的に見せ、
おみなえし、てっせんをあしらうことで
作品の印象を強めています。


Step1

ななかまどを花器の丸い形に合わせるよう作品に丸みを付けて入れます。





Step2

おみなえしは大きな塊として挿し口に用い、秋の深まりを表現します。





Step3

おみなえしのそばにてっせんを入れて、色のコントラストを強めます。





Finish

空間を分割するようにスチールグラスを左右に大きく入れて、作品に動きを付けます。



写真、文章は日本華道社より提供






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