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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「どこでも菜園〜!」

2015.1.7 Wed

こんにちは。深町貴子です。
2015年もどうぞよろしくお願いいたします。



今年は年明けから寒かったですね。
各地で雪も多く降り、できればどこへも出かけず、
じっとしていたい…そんなお正月でした。
早く春にならないかな…
年が変わったとたんに、春を待ち遠しく思う様になりました。
今はベランダの土もカキコチに凍っていますので、とても種まきなんかできませんし、
苗を植えたくても土が固くてシャベルの刃が入りません。
それでも、時々ベランダに出ては数少ない野菜やハーブを収穫しています。
例えば冬の間もネギは元気ですし、小松菜もお雑煮にも役立ってくれました。
白菜も葉が凍りながらも、中心部は柔らかく、美味しくいただきました。

それにね…シイタケもゆっくり収穫して楽しんでいました。
ベランダに出るドアを開けると、すぐ手が届くところにシイタケの原木があります。
キノコと呼ばれるだけあって、木の香りが豊かで、たまらない美味しさです。
シイタケは寒さに強いけれど、5℃以下では活動を停止します。
だから、ほぼ大きさはそのままに鮮度をキープ。
12月に発生したシイタケを少しずつ収穫してきたけれど、
それももう最後のひとつになりました。

でもね、私は最後の1つを残しておきます。
理由は湿度を見るためです。乾燥すると傘にひびが入るのですぐにわかります。
常に一定の以上の湿度がないと、シイタケは枯れてしまうの。
だから最後の1個が、原木の中で眠っているシイタケ菌の健康指標という訳。




この原木は素焼き鉢の中に立てかけて育てています。
そのまま剥きだしだと、乾燥してしまうので、大きなビニールを被せています。
こうすると、防寒にもなるのですよ。
ビニールをかけても密封はしないようにね。
シイタケ君が酸素不足になってしまいますから…
ふんわりとかけて、空気を裾から入りやすくしておきます。



う〜ん…でも、秋からの収穫物の残りかあ…
何だか菜園!って感じがしないなあ。

ふふふ。
大丈夫。
深町さんはどこでも菜園を作ってしまう達人だもの。
ほらね!コレ、窓際で作ったんだよ。



フレッシュ野菜の缶詰?
これね、お菓子の空き箱(缶)の中にビニールを敷き、砂利を入れて水をヒタヒタに入れます。
その上にセルトレーを置いて、そこに種まきしたものです。
かわいいでしょ。



これはカブ。
木箱のなかに同じように砂利と水が張ってあります。
底面灌水で育てるようなものですね。
カブの葉はもっと立派だったのですが、虫食いになって無くなってしまいました。

でも、こうすれば、小さな桝のなかで育てているので、根が絡み合うこともなく、
狭い面積でも、様々な野菜を育てることができます。
色とりどりに配置すれば、見た目も楽しい菜園になるでしょ。
我ながら、よくできた!と褒めたい。
去年の秋からいろいろ挑戦していて、冬のこの寒い時期でなんだか楽しい!
窓際やミニ温室の中でも、元気だよ。

この方法は「モザイク菜園」と名前を付けて、次のNHKやさいの時間で紹介します。
だからぜひ!見てみてね。
放送は1月11日(日)Eテレ朝8:00からです。
http://www.nhk.or.jp/kurashi/yasai/
詳しい育て方は、NHK出版の趣味の園芸「やさいの時間」のテキストをどうぞ。

おほほ…宣伝してしまいました。
とっても手軽で楽しい栽培法なので、挑戦してみてね。
これならどこでも持ち運べるし、どこでもできる〜って思うはずだよ。

モザイク菜園で楽しくこの冬を過ごしましょう。
ではまた!







深町貴子