こんにちは。深町貴子です。
10 月も半ばだというのに、連日の暖かさは何なのでしょう？
暖かいというよりは、暑い！
本当に秋は来るのだろうかと不安に思ってしまいますね。
でも、空を見上げると確かに空が高くに見えます。秋空ですよね。 我が家のベランダからもこんな空が見えました。
徐々に過ごしやすくなる事を祈りつつ….
今回はイチゴについてお話です。
そろそろイチゴ苗が園芸店に続々と入荷してくるはず。
イチゴの色も形も様々．．．
味は？それは収穫して食べてみないとわかりませんよ。
だからこそ、育ててみましょう！
さて、イチゴの花と言えば白が一般的ですが、
ピンク色やこんな紅色もあるんです。
この花を見ていると、イチゴがバラ科だな…って思いますね。
そうなんです。野菜の中の唯一のバラ科はイチゴ。
ちなみに梅もバラ科です。
よく見ると、バラも梅もイチゴも花がよく似ていますね。
植物を育てるときは、少しずつ科目を覚えていきましょう。
科目を覚えれば、連作障害（同じ場所で同じ科目のものを育てると、病気や害虫が発生しやすい）を避けることができます。
まず、苗を選ぶときのポイントは葉の色です。
濃い緑色で葉に病斑などがないものを選びましょう。
また、前年のランナーの跡（写真の赤丸の中）が
確認できる苗を選ぶと、植え付ける時に便利です。
ランナーとは親株と繋がっていた茎のことです。
向きを考えて植えることができれば、
実がつく位置を揃えることができます。
だから…こんなこともできてしまうのです
これは大きさの違う鉢をずらして重ね、
鉢の縁にイチゴ苗を植えました。
ランナーはすべて鉢の内側を向くように植えつけると、
花や実は鉢の外側に向かって垂れるようにつきます。
ウェディングケーキみたいでしょ。
ここで面白いのは…
この鉢を上から見たときです。
わかります？
赤いイチゴの実が見えないでしょ。
真っ赤なイチゴは人間だけではなくて、
空から見ている鳥たちも大好物。
狙っている動物たちはたくさんいるのです。
ところが、このウェディングケーキ型にすると、
上から見たときに葉が茂って、
その下の実が見えないのです。
つまり、見つからないようにしているの。
おかげで最後まで美味しくいただきました！
型が崩れないようにするには、
鉢の中に上の鉢を支える台座として、
空のプラスチック鉢が入っています。
つまり2重鉢になっていて、土は縁の部分にしか入れていないのです。
面白いので、ぜひ、挑戦してみてください。
イチゴはいい苗を見つけたら早めに植え付け、しっかりと寒さに当てましょう。
１７℃以下になると花芽が形成され、低温と短日になると休眠します。
休眠中の株は、葉が小さくなって地表を這うようにコンパクトになります。
冬の間は変化がないように見えますが、根はしっかりと張っています。
休眠中に水やりを忘れ、乾燥が続くと花数が減ってしまうので注意しましょう。
休眠から覚めるのは、梅の開花を目安にします。
近所で梅の花が咲いたら、イチゴの株の中心を見てみてください。
きっと新しい葉が展開しようとしているはずです。
これを確認したら、追肥をしましょう。
いっきに目覚めますよ。
２回目の追肥は花が咲いた時です。
それ以降は肥料の規定に従って与えます。（１〜２週間に１回）
そうそう…私たちが食べている赤いイチゴは、
花床の肥大したもので、果実ではありません。
果実はイチゴのつぶつぶの部分で、その中にタネが入っています。
花のアップ写真でわかるように、中心部分がすでに三角になっていますよね。
花床部分に黄色い針山のように見えるのがすべてめしべです。
すべてのめしべに受粉ができると、果実ができて綺麗な三角形ができる訳です。
だから、「イチゴの果実をどうぞ１つ召し上がれ」と言われたら、
ゴマの様な小さな粒を一つピンセットでつまむようなもの…
赤い部分はたくさんの小さなタネたちを守っているんですね。
鳥や動物達に食べてもらっても、噛み砕かれることなくお腹に入り、
どこか遠くに運ばれるのを望んでいるんですね。
偉いんだなあ〜イチゴって。
う〜ん…でも、私が先に食べちゃうもんね。
さあ、この週末はイチゴ苗を探しに園芸店にＧＯ！
今年は暑かったので、苗の出荷が遅れています。
この先どんな品種がお店に入っているかなど、まずはチェックしてみてね。
