こんにちは。深町貴子です。
近所で梅の花が咲きはじめました。
散歩中にふと見上げれば、桜の枝先が膨らんでいるのも確認できます。
春はすぐそこですね。
梅の花が咲いたら....忙しくなりますよ。
梅の花は植物たちが休眠から目覚めた合図なのです。
たとえこの先、雪がちらつくことがあっても、
一定期間、低温を経験した植物たちは、嫌でも目が覚めてしまっているのです。
だから、今ここで畑の準備や越冬した植物たちの追肥のタイミングなのです。
梅の花はバラ科の植物。
同じバラ科のイチゴも目覚めましたよ〜
ほらね、中心部分の新芽が立っているでしょ。
今日も冷たい雨が降っていますが、この雨が地面にゆっくり浸透し、
畑に入れた堆肥も水で溶けて、
微生物たちの餌となり植物たちに吸収されていくのです。
春の雨は植物たちにとって、とても重要な意味があるのですね。
さあ〜て、私もいろいろと準備しなくちゃ。
まずは大好きなトマト！
今年はタネから水耕栽培で育てたいので、スポンジにタネを蒔きました。
トマトの発芽温度は２５℃以上なので、室内の暖かい場所で芽が出るのを待ちます。
発芽まで１週間程度かかります。
育てるトマトはドワーフトマト。矮性のトマトという意味です。
ドワーフ系なら草丈が低いので支柱も要りませんし、室内で育てることができますよ。
育っていく様子は今後またご報告しますね。
それから、先日やっと芽が出てきたのがカボチャ！
カボチャはウリ科。
スイカやキュウリといったウリ科のタネは平たくて、種皮が硬いのが特徴です。
硬い皮は水分を吸収しても柔らかくなることはありません。
そのため、ウリ科の植物たちは発芽する時に皮を脱ぐためにある手段に出ます。
ある手段？。
そ..それはね。
手が生えるんです。
なぬ？
手が出てくるの？
そうなんです。
ウリ科植物は発芽する時だけ、手が出てきます。
その手で種皮を押さえて、中から大きな双葉を取り出します。
そんな馬鹿な？
いえいえホントです。
これがその手！
見えるかなあ…
種皮の下側をよいしょっと手で押さえているように、
突起が出ているのがわかりますか？
これをペグと言います。
このペグの出現はこの時だけ。
殻から自分が上手に出ることができれば、もう必要がないので、消えてしまいます。
ほらね。
この写真にも茎と根の境目で種皮をしっかりと握っている姿が確認できます。
上手に脱げると…
ああできた！
殻を土の中に残すことができます。
ペグの発生には重力が関係していると言われ、宇宙実験も行われてます。
そこでキュウリのタネが宇宙に行っているのです
その報告書はコチラ↓。
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/theme/second/cspins/haikei.html
ぜひ、興味のある方はアクセスしてみてください。
これから様々な種子を蒔いていきます。
今年はベランダで自給自足ができるぐらい、たくさん収穫できますように…
お知らせ：
ＮＨＫ趣味の園芸「やさいの時間」の放送は毎週日曜日。午前８時からです。
深町の出番は３月１５日。「スナップエンドウ」を育てます。
深町貴子
