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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「微生物が土を育てている」

2015.3.11 Wed

こんにちは。深町貴子です。

3月ですね〜気がつけばひな祭りも終わってしまいました。




急いでお雛様を片付けないと嫁に行けない…
娘時代に母が慌ててしまい込む姿をよく見たものです。
自分も母になり、娘がいたら同じようにしたのかな…
我が家は息子なので、飾るお雛様は自分の為ですね。
仕事場に飾っていましたが、そろそろ箱に戻すかな…。

皆様お元気ですか?
私の近所では梅の花が散り、桃の花が咲きそうです。
地域によって、花の開花は異なりますが、
全国的には卒業式シーズンを迎えていますよね。春だなあ…



少し暖かくなってきたら、そろそろ園芸でも…
そんな気持ちがだれにでも芽生える頃ですね。
晴れた週末には、畑を耕したり、花壇を整理したりした方も多いのではありませんか?

私も小さな畑と言うか、ベランダにある大きなプランターの草むしりをしました。
寒さを乗り越え、元気なハーブ達は一度鉢上げして、
土全体をほぐし、空気を入れて、堆肥や腐葉土を入れてリセットします。



写真は緑葉のサントリナとワケギです。
コンパニオンプランツとして、働いています。
株も増えたので、これから食べたり、クラフトに使ったりして、少し株数を減らさなくちゃね〜。

ワケギは冬の間も、こうして元気に育っている植物です。
ほったらかしのようですが、ちゃんと意図があるのですよ。
栽培しておくことで、この植物を好む微生物が根の周りにたくさん集まり、
土の中では増殖しています。
ネギ属に集まる微生物は、その生長過程で抗生物質を生産し、
その抗生物質が、他の植物の病原菌を抑える働きを持っているの。

ニラやネギをトマトやウリ科の側に植えるのも、
こうした微生物の働きがあるからなのです。

ここで大事なポイントはネギに集まる微生物そのものが活躍しているのではなく、
その微生物が生産する物質が重要なわけ。
ちゃんと微生物を育てなくちゃいけないんだね。
微生物は小さな生き物。水や空気の他に食べ物がないと死んでしまうよ。

彼らの食べ物とはなにか?
それはね…
堆肥や腐葉土、昆虫の死骸などが餌になっています。
食べるというよりかは分解することで、
栄養分豊かな土になり、病気に強い土をつくるのさ。



土のなかって面白いなあ〜

無理無理!畑もないし、プランターも置けない!
そんな方には水耕栽培がおすすめです。



ちょうど1週間前に種まきしたミニトマトが発芽しました。
ひゃ〜かわいい!
培地は8個入り100円で買った台所スポンジです。
私はいつも3cm角に切って使っています。

発芽して双葉が開き、本葉が1枚出てきたら、液肥を与えます。
それまでは水だけでOK.
水が500〜1000ml入る容器を用意し、スポンジが落ちないように工夫して
セッティングすれば、もう完成。
2週間に1回液体肥料入りの水を全部取り替える事だけ。
去年、アグリオさんの「ベジタブルライフA」で育てましたが
、 とてもよかったです。
強くおすすめしますね。
これ1本だけで楽に育てる事が出来ました。

水耕栽培の野菜をもう少し増やそうかな〜なんて思っています。
すでに窓際はハーブや野菜でいっぱいですけれどね。
今年は水耕で果菜類を極めたいです。

ぜひ、皆さんも挑戦してみて!







深町貴子