こんにちは。深町貴子です。
10月も終わり…あと残すところカレンダーは2枚。
ああ、毎年暮れに向かって同じようなことをつぶやいている気がします。
明日から11月に突入なわけですが、今年はまだ暖かいですね。
朝晩は冷え込みますが、日中はほとんど上着が要りませんね。
それでも冬はやってくるのだろうなあ….寒くなるのかあ…?
気象庁によると、関東では例年より暖かいそうですが、降水量は多いとの発表がありました。
冷え込む日があれば、雨が雪になる可能性もあるということか?今年はベランダの雪対策も考えておこうかな。
寒がりの私は冬がちょっと苦手です。
それで….と言う訳でもないけれど、毎年せっせとつくる野菜があります。
それはショウガ。
寒い冬に生姜糖を作ってつまむのが好きなんです。
自分がショウガが好きと言うことと、生姜が育ちやすい場所があるのでやっているのかなあ。
えっ?ベランダに?
そうそう。そうなのです。
我が家にはベランダの手すり壁が障壁となって、いつも日照時間が短い、
ちょっとジメッとした場所があって、野菜が上手く育たない所があるのです。
でも、生姜はバッチリ育ちます。
生姜は熱帯性の植物。暑さには強いので、ベランダの強烈な暑さでも元気に育ちます。
日当たりが悪いのに、暑いのか?と不思議に思われるでしょうね。
コンクリートのベランダは輻射熱がすごくて、夜遅くまで暑さが続きます。
ベランダの角になるので風通しも悪く、蒸し暑さがスゴイのです。
でもショウガは高温多湿を好む植物なので、多少の蒸れはヘッチャラです。
しかし、そもそもプランターでも育つのかしら?
草丈だって高くなるはずなのに?畑だったら80cmぐらいにはなりますよ。
大丈夫。根は浅根性なので、プランターでも育てることができます。
根の張りによって(プランターの深さによって)草丈は変わります。
浅根性といっても、深くまで根が伸びれば、株も安定するので、草丈が伸びます。
しかしプランターの深さ15cm程度なら50〜60cm程度ですね
春、「種ショウガ」を園芸店で手に入れ、土に埋めてあとは待つだけです。
乾燥してしまうと、根が太らないので、夏に水切れを起こさないように注意します。
すると秋には必ず収穫できます。新しいショウガは種ショウガの上にできます。
こんな風にね
写真のショウガは小ショウガです。
茶色い部分が種ショウガで、上に乗っているように出来ているのが新しくできたショウガ(新生姜)になります。
秋に地上の葉が枯れたら、掘り上げて根生姜として収穫します。
今年はまだ暖かいので葉が枯れていませんが、私の胃袋が枯れそうなの?で、待てずに少しずつ掘り上げて収穫しています。
淡いクリーム色の新生姜は香りがよくて、柔らかくて、とても美味しいのです。
ショウガには小ショウガ、中ショウガ、大ショウガの分類があります。
そのままズバリ大きさの違いです。
小ショウガや中ショウガは、夏に間引きを兼ねて葉つきのまま生姜を収穫し、はじかみや酢の物に利用します。
これも美味しい!
写真が前後しちゃうけれど、↑こちらが葉生姜。
夏に折り取って収穫します。香りがとてもよくて、辛さはマイルド。
大生姜は途中で収穫したりせずに、最後まで大きく育てます。
ショウガは気温が15℃を下まわると葉がいっきに枯れ、それ以上大きくはならないので、
大生姜は日照期間が長くとれる地域(温暖な地域)が適しています。
そのほうが、ギリギリまで根を太らせることができるからです。
我が家は北向きのベランダなので、秋になると寒くなるのが早い場所です。
だから育てられるの小ショウガか中ショウガだけ。
それでも十分な大きさになります。
↑こちらの写真は中ショウガ。ちょっと大きいでしょ。
こんなに小さなプランターでも育てられるのですよ。
深さは10cm程度しかありません。
もちろん、おおきなプランターの方が、もっとたくさん収穫できるのは事実ですが、
環境条件の悪いベランダでは鉢を動かすことが多いので、コンパクトに育てたほうが私が楽なのです。
↑こっちはちょっと大きなプランターで育ててみました。
深さは15cmですが、大きさが50×60cmぐらいあります。
そこに6個ぐらい種ショウガを植えました。
こうしてみると、右下の種ショウガ1個から、プランターでも3〜4倍にはなるのだから、お得ですよね。
手間や水道代があるから、果たしてお得か?と言われることがありますが…絶対お得よ。
なぜって、新鮮さや美味しさが全く違うもの。
掘りたてのショウガなんて育てていないと食べられないし、新鮮だから栄養価も違う。
冷蔵庫にも入れていないから、電気代もかかっていない。
なにより、育ててきた満足感(あんまり手間かからないけれど…)があるもの。
生姜と言えば体を温める….というのは、皆様よくご存じの事。
ところが最近、生の生姜は体を冷やすからダメ…。なんていう話を聞くことがあります。
でも体を直接冷やすわけではないので、誤解のないようにね。
手足が冷たい冷え性の人って、血行が悪くて体の中心に熱が滞っていることがあるのだそうです。
ショウガは血行を良くすることで熱が移動し、熱くなった部分は発汗して熱を下げようとするから、体が冷えてくるのだそうですよ。
つまり、体の熱のバランスを良くしてくれるのね。
生の生姜は抗菌作用が強いので、食べすぎると胃が荒れるから、気をつけてね。
できればお料理など加熱して食べる方が体には良いそうです。
私は生姜糖をつくって、お菓子として食べたり、生姜湯にして楽しんでます。
通常の根生姜でつくると辛いので、私は新生姜で生姜糖をつくります。贅沢でしょ。
作り方は簡単。
生姜と同量(甘さ控えめにする場合は半量から3/4程度)の砂糖を用意して、生姜はスライスします。
それを水から茹でて沸騰したらお湯を捨て、また水から茹でてを4〜5回繰り返したら、
最後お湯を切ったところに砂糖を入れて煮詰め、砂糖が結晶化したら出来上がりです。
バットに広げて冷まし、グラニュー糖をまぶしてくっつかないようにします。
コーヒー、紅茶、お茶、なんでも合いますよ。
寒い日にあたたかい飲み物を飲んで、息を白くしながら迎える朝が私は好きです。
生姜は寒がりな私を温めてくれる大事な野菜。
冬が苦手な私ですが、最近は生姜のおかげで冬が楽しみでもあるのかも。
収穫する野菜で季節を感じるのは、栽培して旬な野菜を知ってこその話。
野菜は1年中あります。ナスやトマトだけじゃないので、ぜひ、秋冬も家庭菜園で楽しんでいきましょう。
深町貴子