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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「暖かい冬?寒い冬?」

2015.12.04 FRI

こんにちは。深町貴子です。



1年なんてあっという間ね。
この時期、クリスマスの飾りつけをしていると、つくづく思いませんか?
みなさんはもう飾り終わりましたか?
クリスマスカラーは赤と緑と金色が揃えば、クリスマスっぽく見えるので、
グリーンの植物に赤い実をつけ、赤いリボンや金色のベルをつければOK。
あとは、写真のように赤い帽子を動物たちに乗せておくだけです。季節感出ますね。
アイビーを使って、リースを作るのもおすすめよ。

クリスマスが近くなると、決まってお花屋さんの店頭に並ぶのがポインセチア



写真はピンク色のポインセチア。
柔らかい色合いが綺麗ですね。
いつも冬に出回るので、寒さに強いと思われがちですが、違います。
生まれ故郷はメキシコ。暑さに強く寒さにはかなり弱い植物です。
明るさが必要なので暖かい部屋の窓辺に置きます。
ただし、窓ガラスから冷えた空気が伝わるので、
夜は部屋の中央に移動させます。
夜間はテーブルの上などに置き、床から離すことも忘れずに。
床は暖房が切れた後に寒くなるので、翌朝には枯れていた…なんてことも。

室内で管理したポインセチアは、八重桜が咲く頃になったら(4月下旬)
日当たりの良い屋外に移し、半分ぐらいに思いきって刈り込みます。
すると新しい新芽が出てきますので、その葉を春から夏の間にしっかり育てます。

翌年もクリスマスシーズンに色付かせるためには、短日処理が必要です。
8月の下旬から夕方5時になったら、
大きな段ボールを被せて朝には外す…を繰り返し、50日ほど続けます。
ポインセチアは夜の時間を長くする(日が短くなる)ことで花芽がつくので、
早くから日を短くしちゃうわけ。
ポインセチアは贈り物でも人気。
もしも頂いたら、ぜひ来年まで楽しんでみて。

さて、今年の冬は暖かいのか、寒いのか…
地域によっても気候がずいぶんと違いますね。
そうそう…先日、お友達からハヤトウリを頂きました。
ハヤトウリもメキシコ南部から熱帯アメリカ地域が原産地になります。
なので、やはり寒さに弱く、霜が降りると自然と地上部が枯れます。

生育が旺盛なので、グリーンカーテンとしても楽しめます。
ハヤトウリはほとんど種子が流通していないので、
育てている人から分けてもらうのが確実かな。

果実を漬物にするほか、煮ても焼いても、美味しくいただくことができます。
おでんの具にも良いのよ。
果実以外にも若い茎や根も食べられるようなのですが、
果実以外は食べたことが無いので、育ててみるかな。

すると、「育ててみるか?」の声を聴いたのか?
ちょっと先走ったハヤトウリが芽を出してしまいました。



ハヤトウリのちょうどお尻部分ですね。
横から葉が出ているの...見えるかな?
寒さと暖かさを経験して、春と間違えたのね。

今ここで植えても、寒さで枯れてしまうと思います。
さて...どうしよう。
植え付けは通常、春にするもの。
あと4〜5ヶ月….室内の鉢植えで育てるしかないか?
食べちゃうか?

ハヤトウリは果実を放っておくと、
こうして春に勝手に芽が出てきます。
芽が出たところで、植え付けるのが楽ですね。
種を取りださずに、このまま果実ごと浅植えするのです。
面白いですねえ。

今後の隼人君(薩摩隼人からハヤトウリと命名されたとか…)の動きに注目して見ましょ。

さあ、今年もあと1ヶ月。
ベランダはすっかり静かになりました。
今はカブやラディッシュ、ミニニンジンが育っています。
それと….ソラマメにスナップエンドウ。
ハーブや葉物はいろいろありますけどね。
でも、やっぱり冬のベランダは華やかさが無いかな。
そんな時はパンジーやストックなどの長く咲くお花を飾りましょう。
花の魅力でベランダが暖かく感じますよ。







深町貴子