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深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「自分らしく楽しく…」

2016.01.06 Wed

こんにちは。深町貴子です。
そして、2016年もよろしくお願いいたします。

お菓子?サイコロ?
何ですかねコレ?



これはね、種まきしているところの写真です。
カラフルなスポンジに切込を入れてタネを蒔いているの。

私にとってはお決まりの種まきですが、
工夫している所はカラフルだっていうこと。
園芸はね、自分なりの楽しさを見つけることが大事。
ほら、
スポーツもカッコから入ると、テンションあがるでしょ。
テニスやゴルフもやったことはないけれど、
素敵なスポーツウェアを見ていると、
なんだかやってみたくなるものです。

園芸が面白いのは、植物をそだてるのでも、
栽培の仕方は人それぞれ違うし、
育て方は皆違っています。
花を選ぶのも、配置をするのも、
個性が出ますよね。



自分らしさを出せると、もっともっと園芸が楽しくなるの。
人と違っていいのです。

自分だったら、こうする…
種まきひとつとっても、
芽が出るまでをただ待つだけじゃもったいない!
芽が出た時の事を想像して、栽培の仕方や
道具を選んでみる…
すると、私ならもっと派手に…もっと可愛く…などと
いろいろ考える訳です。

もちろん、もっとも大切なのは、
植物がどんなふうに育つかを知ったうえで、考えることですけれどね。
ビニールポットに種を蒔き、発芽させて苗をつくるまでの工程を
それをちょっとおしゃれなポットで発芽させるだけで、
もうそれだけで....楽しいと思いませんか?



写真はジフィーセブンに種を蒔いて発芽させたもの。
ジフィーはピートモスを圧縮した状態で販売されている種まき用の資材です。
水をかけると膨らんで培養土になります。
園芸店やホームセンターの種のコーナーの近くにあるかな。
発芽して根がジフィーポットからはみ出しているのを確認できたら、
通常の黒ポットに植え替えて苗をつくるか、
直接畑やプランターに定植すれば良いのです。

種まき用の資材は、こうしたピートモス以外にも、
オアシス(吸水性スポンジ)、不織布でできたロックウールなど、
様々なものがあります。

ちゃんと育つの?
もちろん大丈夫!
ただし、どれも植え替えが必要ね。
芽が出るまでを確実に…そして楽しく…
もっともっと種まきに挑戦してほしい。
だって、園芸品種は果てしなく種類があるのに、
知られていないだけなんだもの。
珍しい品種も海外品種も、育てたいものを探すのがもっと楽しくなるはず。
忙しくないこの時期に、今年つくる品種をじっくり選んでみてね。

あっ!そうそう…。
先月のハヤトウリはこうなりました。



ええ、しっかり伸びてきてしまいました。
植え付けは4〜5月の暖かくなってからなんだけどね、
どうしましょ〜???

う〜ん、どうしていいかわからない。
とりあえず、このまま家の中で育ててみます。
いつかは土に植えてあげなきゃいけないよね。
梅の花が咲いたら、家の中で土に植えてみようかな。

さて、今年は暖冬。
寒い日もありますが、やっぱり比較的暖かいですね。
防寒対策で被覆資材を利用している人は、
気温が高くなると蒸れて植物が傷んでしまうので、
温度調節に気をつけてください。
私たちが暑いときには上着を脱いだりして、体温調節するのと同じように、
植物のために風を入れて、日中の温度が高くなり過ぎないようにしましょう。

温度変化は体調も崩しやすいので、皆様もお身体ご自愛ください。







深町貴子