Slide 1 Slide 2

 


深町貴子(ふかまち たかこ)

神奈川県川崎市生まれ。
東京農業大学短期大学部卒業
園芸家
有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役
グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー
東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)

現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。
http://www.taka-greenfields.com/site/

■今までのブログ一覧


「ベランダ菜園はこれからが本番!」

2016.04.28 Thu

こんにちは。深町貴子です。

日に日に暖かく…いや、最近は暑いぐらいですかね。

最近の気象庁の発表では、今年は酷暑となるそうです。
夏にむけて覚悟が必要ですね。
いろいろと準備も必要かもしれません。
遮光ネットを今から買っておこうかなあ〜とか。

とはいえ、今はやっと春になったばかり。
そうでもないか?
我が家のベランダもすでに初夏に移り変わろうとしています。
ベランダに多年草や宿根草があれば、
冬を越えた植物たちが、今まさに芽吹いてきています。



えっ?何これ雑草?
いや、ちょっと違います。
プランターもほったらかしにしていれば、いつの間にか野山の草花に覆われてしまいます。
でも、これは…行者ニンニクが生えてきた所です。
大きな葉っぱがそうです。
確かに草だらけですが、私にとっては行者ニンニク畑のつもりなんです。
これをみると、暖かくなったのね〜と思います。



それにほら!これもね…ハーブが冬を越して新芽が出てきましたよ。
レモンバームにオレンジミント、カモマイルです。

ハーブのよいところは、野菜(1年草)と違って、毎年出てくるところですね。
まだ出始めなので、小さな株のように見えますが、土の中は立派な根が張っています。
だから、このあと、あっという間に大株に成長するのです。



これはホースラティッシュ。
プランターに植えっぱなしで、必要なときに掘り出します。
もう3年以上になるので、太いものだと根径3cm以上になります。
わさびのように根をおろして食べます。
ホースラディッシュの葉が茂ってくると、ローストビーフを作りたくなります。
ついでにクレソンやにんにく収穫したくなります。

野菜もよいけれど、こうして季節の花やハーブを育てると、
勝手に出てくるお得感があります。
それに、ベランダに出ただけで、あれこれ料理の献立を考えるうち、
食欲がわいて、元気になります。



この鉢はオレガノとタイムとセージ。
オレガノの株が大きくなっていますね。
(一番蔓延っているのがオレガノです)
今年は株分けして小さくするのがよいかな。



もちろん野菜も育てていますよ。
今は空豆の鞘が、空に向かってたくさん実っています。
そろそろ鞘が下を向くかな…?
そうなれば、収穫の合図ですね。

さて、もう大型連休。
ホームセンターに行かれる方も多いはずです。
バーベキューの炭を買うついでに、ぜひ野菜苗を!
たくさんよい苗が並んでいます。

今年初めての方は、新しい野菜用培養土で育てましょう。
元肥が入っているので、1ヶ月は肥料が効いています。
清潔な土を使えば、病気にもなりにくく、好きなものを育てることが可能です。

でも、何か育てたことがあるような、
古い土を使う場合は使えるようにリセットしましょう。
鉢から土をだし、まず古い根を取り除きます。
土の量はかなり減ってしまっているかもしれませんし、
パサパサで栄養のない土になっているかもしれません。
そんなときは、
土壌改良材を買って混ぜ、ふかふかの土に戻しましょう。
前作で病気や害虫で困った経験していたら、
古根を取り除いた後に一度熱湯を通して、
鉢土のなかの害虫や卵を排除します。
死骸は土で分解され栄養になるのでそのままにします。
それから土壌改良材を混入します。



夏の野菜苗の植え付けは大型連休以降が適期。
慌てなくても大丈夫です。

それとね、野菜苗と一緒に買ってほしいのが肥料。
野菜はハーブと違って、必ず肥料が必要です。
よく、液体と固形肥料とどっちがいいの?と聞かれることがあります。
内容はほぼ一緒。使い方が違うだけです。
プランター栽培に関しては、庭や畑と違って、
頻繁に水やりをしなければならないため、肥料が水やりで流れてしまいがちです。
すると、効いているのか効いていないのかがよくわからなくなるのです。
私の場合は、必要なときに肥料を効かせたいために、
肥料切れの状態をわざとつくり、液体肥料でしっかり効かせるように使います。
肥料が切れるときは下葉から黄色くなってきたり、葉が落ち始めるのですぐわかります。
まあ、その方が最低限の肥料で済むし(お金も少なくて済むし)、
植物の変化を注意深く見るようになるからです。

さて、今年は何を育てますか?
今は野菜の種類も品種もいろいろ出ています。
園芸コーナーをウロウロしていると迷ってしまいますねえ。







深町貴子