神奈川県川崎市生まれ。 東京農業大学短期大学部卒業 園芸家 有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役 グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー 東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)
現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。 http://www.taka-greenfields.com/site/
こんにちは。深町貴子です。 やっと関東も梅雨明けしました。 今年は猛烈に暑くなる…と言われてきたわりには、 梅雨明けまでまあまあ涼しかったような気がしています。 でも暑さはこれからなんですって。 残暑が長く厳しいとの予想も出ています。 な〜んだ、やっぱり暑いのか… となると、秋の種まきや植付けが遅れそうですね。 例年通りに種まきをすると暑さで、上手く育たないかもしれません。 ここは毎日の温度や気象を確認しながら、園芸作業をする必要があります。 まさに教科書通りにはいかないですね。 さて….梅雨が明けても、雨は降ります。 雨が降りそうだな〜….と気がつくときは、早めにトマトを収穫します。 今の時期、トマトはすでに真っ赤!完熟で収穫しようと、長く枝につけています。 でも、そのときに雨にあたると、パンパンに張っていた果実が、パリッと皮が裂けてしまうのです。 だから、雨の直前に山のように収穫することも… 私はミニトマトや中玉トマトをよく作ります。 色も味もバリエーションが楽しめるように、品種も多めにつくります。 トマトって、出来すぎても困らない野菜ですよね。 生で食べても良いし、そのまま冷凍しても良いし。 加熱してソースやジャム、ジュレなど、加工してから保存も出来ますしね。 ちなみに私は朝摘みのトマトを耐熱ボウルにいれて電子レンジで3〜4分! 実が崩れたらザルで裏ごしし、皮とタネを取り除き、鍋に移して煮詰めます。 ちょっとおろしニンニクを入れれば、簡単トマトペーストのできあがり。 朝食のバケットにどうぞ!もしもコクが足りなかったら、大さじ1程度のケチャップを。 とても美味しいペーストになるよ。朝から贅沢な気分になります。 ハーブを入れても美味しい。 黄色いトマトでペーストを作ると、これまた美味。栗のような不思議な甘さのペーストが出来ます。 そのままお菓子が出来そうですよ。 ぜひ、やってみてね。 そうそうそう… 今年ね、栽培したトマトに異変がありました。 へ〜どんな異変? それはコレ。 ん?何処が異変かわからないって? よ〜く見て。 果房の先端から葉と花が咲いているのです。 とくに今年の中玉トマトに多かったかな。 どの果房もこのようになってしまったのです。 さて、どうしてでしょう? これは元肥が多かったり、追肥を急いだりした場合になります。 つまり栽培前半の肥料過多。 通常、トマト類の肥料の与え方は、 元肥を控えめにして、茎を細めにつくり、花から果房となった頃から、追肥を始めます。 しかし、新しくプランター栽培を行う場合、 土は市販の野菜用培養土を使います。 最近の野菜用培養土は元肥もしっかり入っていて、なんでもよく育つのですが、 今回の土はトマトには不向きだったみたい。 茎が異常に発達して、太くなり、葉も大きくなり…たくさん花もつきました。 大きな果実も出来たのですが、それでも養分が余ってしまったのです。 茎が異常に太くなり、縦に筋が入るようでは、肥料過多のサイン。 (写真中央の主枝をよく見ると、縦に陰が見える) なんと言いましょうか….筋肉ムキムキのトマト?に育ってしまったとでも言うのかな。 そんなときは、肥料の吸収を抑えるために水分を控えるか、逆に多量の水で流すか、 または、わき芽を伸ばして肥料を分散させて全体のバランスを取ると良いですよ。 そうしないと、早くに体力が尽きてしまい、花が咲かなくなり、 長く収穫することなく枯れてしまうこともあるのです。 つまり総収穫量が落ちてしまうのです。 肥料がたくさんあるほど良いかというと、そうではないって事ですね。 やっぱり、毎日植物と向き合って、変化に早く気づくこと、 適切な対処を早めに行うことが、何よりも大切って事なのです。 そして、トマトは追肥中心で生育の調整を行うこと。 まだまだ暑い夏、野菜を食べて元気に過ごそう!
深町貴子
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