神奈川県川崎市生まれ。 東京農業大学短期大学部卒業 園芸家 有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役 グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー 東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)
現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。 http://www.taka-greenfields.com/site/
こんにちは深町貴子です。 いつまでも残暑が厳しかったせいで、 秋は何処に行った? このまま冬に突入しそうな今日この頃です。 ある日、ベランダで物思いに耽るカマキリを発見! どうした? ここは6階だよ!早まるなよ….と静かに後ろから見守りました。 このカマキリは卵を産んだ後、静かにどこかに消えていきました。 数日後、鉢の中で姿を発見。 土の栄養となっていました。 「ありがとう。来年はきっと君の子供達が元気に遊び回ってくれるよ。 カマキリの子供達が安心して暮らせるベランダにするからね」 そう約束しておきました。 気がつけば、ちゃんと秋でした。 季節が乱れているようでも、夏からいっきに冬や春が来るのではなく、 短くても秋があり、昆虫たちは冬支度を急いでいます。 木々の緑はやがて赤や黄色になり、木枯らしの風と共に散っていきます。 その順番は守られるわけです。 写真は農大世田谷キャンパスと馬事公苑を結ぶ道路。 紅葉しているのはケヤキです。 枝振りがステキですね。 先月のブログを見ると、芽が出たばかりのカブの写真が載せてありました。 そのカブもおよそ1ヶ月で…. こんなに立派になりました。 早いですね。 秋が暖かいせいで、普段よりも生育が早かったように思います。 セルトレイの上に紅白まんじゅうが乗っているみたいで可愛いでしょ。 気温が高いときは赤カブの生育が早く、赤だけみるみる大きくなっていきました。 それは赤カブが暑さに強い品種だったからです。 白いカブは寒さに強い品種を選びました。 そのため、11月に入ってから、やっと白いカブが追いついてきました。 面白いですね〜。 予想通りです。 私にとってカブって、実は少し苦手な野菜でした。 漬け物は美味しいけれど、作るのが面倒だし、 煮物は柔らかすぎる感じがして….正直あまり好きではない野菜でした。 ところが、最近はまっている食べ方があってね、 それが生で食べること。 甘くて美味しいし、ジューシ〜。 セルトレイで育てると、1ブロックごとにポコッと簡単に収穫できるのも楽しいし、 食べる直前に収穫して調理できるからこそ、 柔らかくて、ともかく甘い! 毎日1個ずつ収穫しても、25マスあるから25日楽しめるのです。 それに赤カブは手でツルンと皮が剥けるのよ。 面白くて面白くて…。 次々と実がなるトマトやナスと違って、 根菜類は地味なので、成長する姿に気がつかないものです。 ふとした時に「あれっ?こんなに大きくなってる?」と思いますね。 種まきしたら、ただじっと待つ待つだけなのですが、 とても重要なのが株元への土寄せ。 小さなラディッシュでも、土寄せが出来ているかどうかで、 形が決まってしまうのよ。 畑だと周囲から土を寄せることは簡単です。 しかし、プランターだと元々少ない土を、 どこから寄せれば良いの?と思いますよね。 もしも寄せる土がなかったら、外から足すしかありません。 つまり、土を補充するのです。 プランター栽培の場合、この後から土を足す….という行為はよくあることです。 ほらっ、みて! ダイコンも土からこんなに肩を出しています。 土を早く足さないと青首が長くなってしまうでしょ。 どう見ても、土を足すしかありませんよね。 プランターで何か野菜を栽培する際、 買ってきた培養土袋を使い切ってしまうのではなく、 少しだけ取っておくと良いですよ。 とくに根菜類を育てている場合は、補充出来る土があると安心です。 ぜひ、覚えておいてね。
深町貴子
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