こんにちは。深町貴子です。
8月後半のブログは私も夏休みを頂いておりました。
お久しぶりです!
9月に入りましたね。
涼しい風が時折吹くようになりました。
夕方には秋の虫も聴こえるようになりました。
今年は夏が短かったような気がしますが、
どうなのでしょう?
メロンも食べごろになりました。
ここでブログを書き始めて、ちょうど1年になりました。
秋の種まきのお話から始まり、
思ったことを言いたい放題…?
少しは….いや時々でも…皆様のお役に立っているといいなあ〜
1年を振りかえって、読み返していたら、
おや?大事なことを書いていませんでした。
それは水やりについてです。
当たり前にわかっているようで、
実は理解できていないこともありますよね。
ということで、今回はそんな基礎的なお話です。
「何日に1回水をやればいいですか?」とよく聞かれます
う〜む。
では、あなたは水を飲む回数を決められますか?と尋ねます。
のどが渇いた時に飲むのでは?
だから答えは決められないのです。
水は私たちにとって大切なものです。
植物に限らず、生物はみな、水が無ければ生きていけません。
水があるから栄養を運ぶことができ、体温を調節することもできます。
水があるから柔軟性のある体になり、成長することができるのです。
そして、植物にとっては光合成を行う原料として必要不可欠なものです。
でも、だからと言って水の中にいたら、私たちは息ができず溺れてしまいます。
それは地上の植物も同じですよね。本来、水は必要な時に必要な量が欲しいのです。
私たちはどんな時に水を必要とするでしょうか?
どんな時にのどが渇きますか?
暑くて汗をかいた時や
辛いものを食べた時?(笑)
空気が乾燥していている時も水分が欲しくなりますね。
それを植物に置き換えると良くわかります。
気温が高くなると蒸散により水分が奪われるので、いつもより多くの水分を必要とします。
肥料を与えすぎると、塩分が濃くなるので水分を欲しがります。
強風の後は、水分が奪われて乾燥するので、水分を補う必要があります。
つまり、常に一定量の水分を欲しているわけではなく、毎日変化しているのです。
栽培上のマニュアルはありません。
植物によって、置かれている環境によって、季節によっても違いますからね。
「何日に1回」なんて決めてはいけないのです。
それより、植物がどんな時に「水が欲しいよ!」と叫ぶのか?理解しながら、育ててみましょう。
必要な時を理解して、萎れる前にタイミングよく水やりができると、植物の体力を落とさずに上手に育てることができます。
植物の根は水を吸収するだけではありません
水やりと言っても、植物がすべてを吸収するわけではありません。
そのほとんどは流れて排出されます。
それなら、もったいないからと言って、少ししか水やりしていない方はいませんか?
これでは、根まで水分が行き渡らずに枯れてしまいます。しかも土の中は汚れた空気が溜まっているかも?
また必要以上の水を大量に与え続ければ、植物は呼吸をすることができずに溺れてしまいます。
植物の根は24時間呼吸をしている場所でもあるのです。
根の組織が死んでしまえば、水分の吸収も、呼吸もできなくなり、植物はやがて枯れてしまいます。
本来は土が乾くことで、土の中に空気の隙間ができ、呼吸ができるようになっています。
水やりをしながら、水で空気を取り入れたり、押し出したりしているのです。
だから鉢底から流れ出るまで、しっかりやらないといけないのです。
土の中に新鮮な空気をたくさん取りこむことで、根が呼吸しやすくなり、よく根が張り、結果…健全な株に育ちます。
水やりのタイミングは葉っぱを触って確かめよう
植物にとって水は体そのものと言ってもいいでしょう。9割以上が水でできています。
水があるからシャンと立っていられるの。体の中の水分が減っていけば、張りが無くなるから、ヘナヘナとしてくる…
つまり萎れてくるのよね。体の水分バランスが良いときには、葉の先までピンとしているでしょ。
だからね、毎日土や植物を見るだけではなくて、葉を触ってほしのです。
毎日触っていると、ある時、「おや?昨日と違う?」と気がつきますよ。
柔らかくなっているのが触覚でわかるからです。植物も人間もスキンシップが大事なのですね。
植物とお話がしたい
植物がどんなふうに生きているのか、成長するためのメカニズムを理解することは、植物の声を聴くのと一緒です。
私はみなさんに、植物といっぱい会話をしてほしいと願っています。もちろん、いつも理解できる訳ではないかもしれません。
それでも、寄り添って、理解しようと努力することで、その気持ちは植物に伝わっていると信じているのです。
真夏の酷暑を乗り越えるといつもそんな風に思うのです。
たぶん、暑い夏を一緒に乗り越えた!と、お互いに達成感でいっぱいになるからだと思います。
えっ?
植物が達成感を感じるかなんてわからないじゃないの?
いいえ。わかると思います。
だって、彼らは真夏でひどく傷んで、疲れていたのに、乗り越えたものだけが、新しい葉を展開し、花を咲かせ、実を結んで応えているの。みんなのお家の野菜たちもそうではありませんか?
夏の間に葉を落としてしまったトマトやゴーヤーが、今、花を盛んに咲かせています。
暑さが通り過ぎるのをひたすらじっと待っていたのですよね。これからはもっと回復して、きっと元気を取り戻すでしょう。
植物ってすごいなあ〜。あ〜私も夏バテから、早く回復しなくては!
植物と接していると、自分もまた元気をもらい、明日への大きな活力源になっています。
さ!これから秋のタネまきや植え付けなどで忙しくなる季節です。
冬野菜はじっくり育てて楽しめるものが多いですね。
毎日、種苗のカタログを開いては、ワクワクして、どれにしようか悩んでいます。
今年は秋の訪れが早そう??できるだけ育苗作業はお早めに….寒くなってからでは、間に合わないものもありますからね。
ではまた!