神奈川県川崎市生まれ。 東京農業大学短期大学部卒業 園芸家 有限会社タカ・グリーン・フィールズ 専務取締役 グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」オーナー 東京農業大学短期大学部生物生産技術学科非常勤講師(バイオセラピー論・園芸療法概論)
現在、NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師のほか、NHK「あさイチ『グリーンスタイル』」コーナー講師としても活躍中。 http://www.taka-greenfields.com/site/
こんにちは。深町貴子です。 日に日に暖かく…いや、最近は暑いぐらいですかね。 最近の気象庁の発表では、今年は酷暑となるそうです。 夏にむけて覚悟が必要ですね。 いろいろと準備も必要かもしれません。 遮光ネットを今から買っておこうかなあ〜とか。 とはいえ、今はやっと春になったばかり。 そうでもないか? 我が家のベランダもすでに初夏に移り変わろうとしています。 ベランダに多年草や宿根草があれば、 冬を越えた植物たちが、今まさに芽吹いてきています。 えっ?何これ雑草? いや、ちょっと違います。 プランターもほったらかしにしていれば、いつの間にか野山の草花に覆われてしまいます。 でも、これは…行者ニンニクが生えてきた所です。 大きな葉っぱがそうです。 確かに草だらけですが、私にとっては行者ニンニク畑のつもりなんです。 これをみると、暖かくなったのね〜と思います。 それにほら!これもね…ハーブが冬を越して新芽が出てきましたよ。 レモンバームにオレンジミント、カモマイルです。 ハーブのよいところは、野菜(1年草)と違って、毎年出てくるところですね。 まだ出始めなので、小さな株のように見えますが、土の中は立派な根が張っています。 だから、このあと、あっという間に大株に成長するのです。 これはホースラティッシュ。 プランターに植えっぱなしで、必要なときに掘り出します。 もう3年以上になるので、太いものだと根径3cm以上になります。 わさびのように根をおろして食べます。 ホースラディッシュの葉が茂ってくると、ローストビーフを作りたくなります。 ついでにクレソンやにんにく収穫したくなります。 野菜もよいけれど、こうして季節の花やハーブを育てると、 勝手に出てくるお得感があります。 それに、ベランダに出ただけで、あれこれ料理の献立を考えるうち、 食欲がわいて、元気になります。 この鉢はオレガノとタイムとセージ。 オレガノの株が大きくなっていますね。 (一番蔓延っているのがオレガノです) 今年は株分けして小さくするのがよいかな。 もちろん野菜も育てていますよ。 今は空豆の鞘が、空に向かってたくさん実っています。 そろそろ鞘が下を向くかな…? そうなれば、収穫の合図ですね。 さて、もう大型連休。 ホームセンターに行かれる方も多いはずです。 バーベキューの炭を買うついでに、ぜひ野菜苗を! たくさんよい苗が並んでいます。 今年初めての方は、新しい野菜用培養土で育てましょう。 元肥が入っているので、1ヶ月は肥料が効いています。 清潔な土を使えば、病気にもなりにくく、好きなものを育てることが可能です。 でも、何か育てたことがあるような、 古い土を使う場合は使えるようにリセットしましょう。 鉢から土をだし、まず古い根を取り除きます。 土の量はかなり減ってしまっているかもしれませんし、 パサパサで栄養のない土になっているかもしれません。 そんなときは、 土壌改良材を買って混ぜ、ふかふかの土に戻しましょう。 前作で病気や害虫で困った経験していたら、 古根を取り除いた後に一度熱湯を通して、 鉢土のなかの害虫や卵を排除します。 死骸は土で分解され栄養になるのでそのままにします。 それから土壌改良材を混入します。 夏の野菜苗の植え付けは大型連休以降が適期。 慌てなくても大丈夫です。 それとね、野菜苗と一緒に買ってほしいのが肥料。 野菜はハーブと違って、必ず肥料が必要です。 よく、液体と固形肥料とどっちがいいの?と聞かれることがあります。 内容はほぼ一緒。使い方が違うだけです。 プランター栽培に関しては、庭や畑と違って、 頻繁に水やりをしなければならないため、肥料が水やりで流れてしまいがちです。 すると、効いているのか効いていないのかがよくわからなくなるのです。 私の場合は、必要なときに肥料を効かせたいために、 肥料切れの状態をわざとつくり、液体肥料でしっかり効かせるように使います。 肥料が切れるときは下葉から黄色くなってきたり、葉が落ち始めるのですぐわかります。 まあ、その方が最低限の肥料で済むし(お金も少なくて済むし)、 植物の変化を注意深く見るようになるからです。 さて、今年は何を育てますか? 今は野菜の種類も品種もいろいろ出ています。 園芸コーナーをウロウロしていると迷ってしまいますねえ。
深町貴子
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