ミディトマト
- ★元肥入り培土のご使用をお勧め致します。
- ★ホスプラスとカルプラスは混用散布出来ます。
希釈倍数早見表
希釈方法例
1000倍希釈
水2Lに計量カップで
2mlを溶かします。
<ミディトマト 播種(播種日:2021年3月18日)>
品種は、株式会社むさしのタネのイチオシ、“サトウのミディトマト”です。
甘味が強いとのことで、食味に自信ありのようです。
7.5cmポリポットに培養土を詰めて、播種しました。
<ミディトマト 播種19日目>
播種からおよそ3週間、トマトの苗がきれいに立ちました。
発芽も良好。
1ポットあたり2粒ずつ播いたのですが、そろそろ窮屈になってきたので間引きをしました。
根元からハサミで切って(引っこ抜くと残したいほうの苗の根を傷つける恐れがあります)、
丈夫そうなものだけ残しました。
<ミディトマト 播種43日目 定植>
播種から1ヶ月以上経過し、苗もだいぶ大きくなりました!
トマトの苗は第一花房が開花する頃が定植に適した生育段階となります。
ホームセンターなどで苗を購入される場合は、節間が詰まって徒長していない苗を選ぶと良いと思います。
また時期としては、最低気温が10℃を下回らないようになれば定植できます。
プランターに直接培土を入れると根腐れを起こす可能性があるので、
まず鉢底ネットor鉢底石を敷き詰め、その上に培養土を詰めました。
ポットから苗を抜き取り、浅め(根鉢の肩が出るくらい)に植えました。
ミディトマトの隣には、コンパニオンプランツのバジルを植えてみました。
ちなみに今回は害虫防除のため、殺虫剤の粒剤を植穴に入れています。
あとはたっぷり水をやって完成です。
〈ミディトマト 定植25日目①〉
定植から早くも1ヶ月が過ぎようとしているミディトマトですが、第一花房の果実も膨らみつつあります。
実は、第一花房は実をつける前に取るべき(株が十分生長してから実らせたほうがよい)という意見と、
第一花房もちゃんと実らせたほうがよい(草勢が強くなりすぎない)という意見とがあるようです。
今回は後者に従い、第一花房も実らせることにしました。
トマトは枝の付け根から脇芽が伸びてくるので、これをこまめに摘んでいます。
脇芽をとることで、主枝(メインの太い枝)に養分が集中し、充実した果実が収穫できるそうです。
また草丈が高くなってくるので、支柱を立ててこまめに誘引して倒れないようにします。
〈ミディトマト 定植25日目②〉
よくよく観察してみると、古くなった下葉にアザミウマと灰色かび病(通称ボト)が発生していました。
雨が多かったこともあり、アザミウマの食害痕から灰色かび病に感染したようです。
古い葉は手で取り除き、当社のカリグリーンを別の殺菌剤と混用して散布しました。
これまでうどんこ病の防除でカリグリーンをご紹介してきましたが、灰色かび病にも登録があります。
アザミウマは・・・屋外なので天敵等が抑制してくれると考えて、いったん様子を見ます。
<ミディトマト 定植33日目>
今回散布したのは、当社カルシウム剤の「カルプラス」と亜りん酸を含む「ホスプラス」です。
カルシウムは欠乏すると尻腐れなどの症状の原因になります。
実際にはカルシウムは土壌中に豊富に存在するのですが、植物の体内を移動しづらいので、末端部分が欠乏症状を呈しやすいのです。
「カルプラス」を植物全体に散布してあげることで、そういった症状を予防しようというのが散布の狙いです。
またトマトは樹勢が強いと葉ばかり茂って実がつかないという現象が起きやすいですが、りん酸を散布することでちゃんと実をつけさせる効果が期待できます。
当社「ホスプラス」はりん酸のなかでも亜りん酸という形態のものを使用しており、植物にすばやく吸収されるメリットがあります。
適切な施肥と併せて葉面散布も実施することで品質向上を狙えます。
葉面散布と同じ日に、液肥の潅注も行いました。
液肥は当社「OATアミノマスター422」です。
植物の三大元素である窒素・リン酸・カリがそれぞれ4.0%, 2.0%, 2.0%入っているのですが、
このアミノマスターは製品名通り、窒素全量がアミノ酸由来です。
日照不足も懸念される梅雨時ですが、アミノマスターの力でこのトマトたちの収量や食味が向上するといいなと思います。
<ミディトマト 定植45日目>
しばらく梅雨の中休みが続き、トマトも順調に色づきつつあります。
しかし、強風の影響か?1本が支柱から外れ倒れてしまっていました。
支柱に止めなおしたあと、OATアミノマスター422を潅注しました。
最近は週に1回のペースで与えています(通常の化成肥料も併用しています)。
<ミディトマト 定植56日目収穫①>
順調に色づきが進み、第1花房は全部の実が赤くなったのでついに収穫を迎えました。
房の根元側の実がひび割れていました。
ミディトマトは花房の根元側の実(第1果)から熟していきます。
そのため先端の実が熟すのを待っているうちに第1果が熟れすぎてしまったようです。
<ミディトマト 定植56日目 お楽しみ試食会♪>
収穫したミディトマト、初めての実はいろんな方に食べてほしかったので、冷やした実を半分にカットしてお昼休みに配って食べてもらいました。
その反応は・・・すごく甘い!という意見が多かったです。
“サトウのミディトマト”という品種の力、プランター栽培で根域が制限されたこと、そして品質向上が期待されるOATアミノマスター422やホスプラスといった弊社の肥料、これらが上手く組み合わさってこの食味になったと思います。
<ミディトマト 定植56日目②>
ミディトマトの隣には、コンパニオンプランツのバジルを植えています。
バジルはある程度大きくなったら茎の先端を切り取ります(摘心)。
こうすると脇芽が伸びて、たくさん収穫できます。
またバジルは花が咲くと葉が硬くなって食感が悪くなるので、定期的に蕾をとり伸びすぎた枝を短く切り戻しています。
今度ミディトマトを収穫したら、バジルと合わせて何かお料理したいです。
<ミディトマト 定植63日目>
なんだか下葉がどんどんみすぼらしくなってきている。。
下位葉から黄化しているから窒素欠乏かな~と考えていると、通りがかった上長がひとこと「トマトサビダニがわいとるで」と。
そこで顕微鏡覗いて見ると、トマトサビダニが犯人でした。
くさび型の体形が特徴的。
当社「サフオイル乳剤」はトマト・ミニトマトのトマトサビダニに登録があるので散布しました(殺虫剤も混用)。
サフオイル乳剤はハダニ類やコナジラミ類にも有効で、卵にも殺卵効果を発揮します。
しかも食用油を有効成分とする物理防除剤ですので安全性が高く、薬剤抵抗性の発達リスクも小さいと考えられています。
1株はすでにだいぶやられてしまいましたが、これで被害が止まることを期待します。
<ミディトマト 定植68日目>
トマトサビダニの防除後、肥料が切れている気がして化成肥料を追肥していたところ、別部署の上長からも肥料が切れていると教わりました。
下側の茎は太いので最初は草勢も強かったと思われるが、着果により急激に肥料を消費したのだろうとのこと。
その証拠に途中から茎が細くなっていると示していただきました。
化成肥料には微量元素が入っていないので、当社ジャストワン液肥も併せて潅注することを勧められ、早速潅注しました。
<ミディトマト 定植80日目>
ジャストワン液肥の潅注を始めてから2週間弱経ちました。その結果がこちらです。
じつは1番左側のプランターには化成肥料しか与えていないのですが、当社ジャストワン液肥も一緒に与えた真ん中と右側のプランターのほうがなんとなく調子が良さそうに見えます。
順調に収穫できているので、まだしばらく楽しめそうです!
<ミディトマト 定植118日目>
今年のお盆は、鳴門市は毎日のように雨続きでした・・・農家さんも作物が育たなかったり、定植などの作業が遅れたりしてお困りと思いますが、研究員も試験に影響が出るので弱っています。。
トマトも例にもれずだいぶ弱ってしまい、実をつけなくなってしまいました(追肥していないのも原因ですが)。
丁寧に管理すればまだまだ育つのですが、支柱の長さ的にそろそろ限界なので、このへんで栽培終了にしました。
<番外編 バジルについたイモムシの正体を探る!>
ミディトマトの栽培を終え、片付けをしているときに気が付いたのですが、バジルに小さなイモムシ(!)がついているのを発見・・・葉っぱを巻いて、その中に巣くっています。
葉を開くと猛スピードで動くのが気持ち悪いです。
さてこの子の種類はなんだろうと思ったのですが、幼虫ではなかなか調べにくい・・・というわけで、飼育室の隅でこっそり飼育してみました。
定期的にバジルの葉を交換し飼育した結果、得られた成虫がこちら。
調べたところ、“ベニフキノメイガ”という種類の蛾のようです。
じつはこのベニフキノメイガ、ハーブ栽培の敵ともいえる存在で、バジルをはじめレモンバームやミントなど特にシソ科植物に被害をもたらすようです。
特に8月から9月は発生しやすいそうですので、ハーブを育てていらっしゃる方はお気をつけください。
ちなみに当社製品では、「トアロー水和剤CT」がエゴマで本種に対し登録があります。
残念ながらバジルやシソでは登録がないので使えませんが、エゴマ栽培でベニフキノメイガにお困りのかたは是非お試しください。